書名:戦争・災害と近代東アジアの民衆宗教
頁數:316 pages
出版項:有志舎 (March 22, 2014)
語言:日本語
ISBN-10: 4903426823
ISBN-13: 978-4903426822
價格:6,600円
全書簡介:
19世紀から20世紀という戦争と災害が東アジア・東南アジアを覆った時代、これらの地域には広範な民衆宗教の「越境」現象が生じた。それは、地理的・空間的な意味での「越境」であると同時に、キリスト教など他宗教世界への「越境」をつうじて、伝統民衆宗教が新たな近代性を獲得していく過程でもあった。同善社・世界紅卍字会・カオダイ教などの民衆宗教の考察を通して、戦争と災害という近代を象徴する二つの契機のなかで、何がこれらの「越境」現象を生み出し、どうして民衆宗教に活性化と深化をもたらしたのか、その背景を探る。
全書目錄:
総説
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武内房司
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第Ⅰ部 災害と民衆宗教
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一 明清民間教派の「避劫銀城」
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曹新宇(折原幸恵訳)
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二 近代道教の終末論―明清期における扶鸞と士大夫層における終末論の勃興―
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ヴァンサン・ゴーサール(梅川純代訳)
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三 民間教派から慈善団体へ―『洞冥宝記』の災害観にみる同善社の救世思想―
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小武海櫻子
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四 世界紅卍字会の慈善観
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宮田義矢
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五 清末の災難における扶?団体の慈善活動―中国紅十字会の起源について―
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王見川(小武海櫻子訳)
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六 中国紅十字会と清末民初の標章問題
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篠崎守利
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七 植民地台湾の震災―一九三五年新竹・台中大地震にみる被災地民衆の宗教空間―
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胎中千鶴
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第Ⅱ部 戦争と民衆宗教
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一 戦場の遺体―「上海事変」における紅卍字会と遺体埋葬活動と大本教―
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孫江
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二 道 義―一九四〇年代「中教道義会」と上海の社会救済―
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范純武(張士陽訳)
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三 日本占領期香港におけるカトリックの救済活動
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倉田明子
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四 植民地朝鮮における仏法研究会の教理と活動
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趙景達
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五 先天道からカオダイ教へ―ベトナムに根づく中国近代の民衆宗教―
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武内房司
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六 「ホーおじさん教」と戦争の記憶―近年のベトナム北部の民衆宗教―
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今井昭夫
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