2014年11月4日 星期二

專書:孫江,《中国の「近代」を問う―歴史・記憶・アイデンティティ》

孫江,《中国の「近代」を問う―歴史・記憶・アイデンティティ》,東京:汲古書院,2014。

出版社:汲古書院
出版日期:2014年06月

頁數:296頁  
ISBN:9784762950704
定價:4500日圓

目錄
はじめに
第一章 太陽の記憶―――太陽三月一九日生誕説に関する知の考古学
 甲申三月一九日
 太陽生誕日をめぐる記憶の創出
 太陽生誕説のテクスト化
 記憶・忘却の再生産
第二章 連続と断絶―――二〇世紀初期中国の歴史教科書における黄帝叙述
 問題の所在
 歴史教科書における黄帝叙述
 歴史教科書の中の黄帝の図像
第三章 肌色の差異化――ブルメンバッハの「五人種説」とその東アジアへの伝播
 問題の所在
 ブルメンバッハの「五人種説」と来華宣教師
 明治日本における「五人種説」の伝播
 清末民国初期における「五人種説」の伝播
第四章 黄帝はバビロンより来たり――ラクーペリ「中国文明西来説」および東アジアへの伝播
 「言語科学」から「歴史科学」へ――「中国文明西来説」について
 オリエンタリズムと東洋学の間――明治日本における「西来説」の受容
 アイデンティティと外来性の齟齬――清末中国における「西来説」の受容
第五章 中国という尺度――橘樸と魯迅の対話をめぐって
 あの人は誰か
 魯迅曰く
 新思想と旧思想
 橘樸の沈黙
 その後
第六章 記憶の耐えられない重さ――陶保晋と彼の子孫にとっての南京
 想起の空間
 罪と罰
 名と節
 善と悪
あとがき/索引(人名・書名)

內容簡介
本書は六つの章から構成される。各論文は、歴史・記憶・アイデンティティの三つの角度から中国の「近代」を問い直すオリジナルな研究である。
本来、中国語の「民族」が意味するnationという語の語源は「出生」「産地」「部族」などを意味するラテン語のnatioである。一八世紀後半、西ヨーロッパや北アメリカで近代共和制や市民意識が芽生えるにつれ、nationは市民の「国家」や「共和国」に対するアイデンティティという意味を賦与された。この概念が中国に伝わる際に、中華世界に自生した「天下」「華夷」などの文化に基づいた観念に遭遇し、さまざまな齟齬が生ずる。ゆえに、中国の「近代」を論じる際には、ヨーロッパに由来した概念や言説を中国の社会的・文化的コンテクストのなかで具体的に検討する必要がある。これは中国の「近代」を別冊に入れることを意味せず、グローバル・ヒストリーのなかで中国の「近代」を考える際に必要不可欠であろう。本書はこうした考え方に基づいた私なりの試みである。 

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